テレビがつまらなくなった理由

ここ数年,テレビを見て面白いと感じたことがありません.ちょう
ど仕事が忙しい時期と重なって家に帰り着くのが10時過ぎ,という
生活だったこともありますが,新聞のテレビ欄を見ても面白そう,と
思う内容の番組が見当たらなくなったのが最大の原因です.

何故つまらないかの具体例は他で書いてある所が山のようにあります
から,ここでクドクド述べるのは避けますが,今日,デジタルTVの
番組欄に「ベストヒットUSA2005」の文字を発見して,在来の民放
で面白い番組が少なくなった理由が少しだけ判ったような気になりま
した.
「お金を出しても見たいと思わせる番組はデジタル放送に移ってしま
った」のが理由だったんですね.今のアナログ放送は「有料にすると
苦情が来ると思われる番組」で時間を埋めている訳ですね.

また,テレビがつまらなくなり始めたのと時を同じくしてCDの売り
上げも減少の一途を辿っています.これも音楽系の番組がアナログ放
送から消えたために,プロモーションの機会を失った事が最たる理由
なのではないでしょうか.音楽ソフトの購買層に
「これは買わなきゃア」
と思わせるまでの情報が届いていないんでしょう.
それでも,CDの売り上げ減に関しては音楽業界のネタが切れてしま
った等の要因が複雑に絡み合っているので「これしかない!」と言え
る原因は見つけられないのが正直なところなのでしょう.

ちなみに今,私が面白いと思っている番組は以下の通り.
にほんごであそぼ(NHK教育)
子供向けに野村萬斎狂言の一節を演ずると言う,とんでもなく贅
沢な数分間がある番組です.たまたま私は昨日お休みだったので見
たところ「二人大名」の一節をやっており,唖然としました.以前
にも野村万作~萬斎の親子で「蝸牛」をやっていたし,日本の子供
は幸せだぜぇ.
ピタゴラスイッチ(これもNHK教育)
オープニングのピタゴラ装置トムとジェリーの”トム式ネズミ捕
り”みたいだ)の精巧さにホレボレと見入り,「悲しいとき~」で
有名な「いつもここから」が担当するアルゴリズム体操と同行進も
シュールで楽しい.

...面白いのがNHKの番組だけになったのは,私が馬齢を重ねた
せいでしょうか?