話がわからぬ

で,エゲレス国の悪名高い入国審査をかいくぐり,入れ替わりに帰国
する人の生活常識の無さに呆れかえり(食器すら満足に無い!一人
だけになってから家の床全てに掃除機をかけたら,何と絨毯に模様が
あることが判明!)ながらイギリス中部での生活を始めました.

生活を始めるにあたってするべきことはた~くさんありました.
・住民登録(外国人登録含む)
私は頑なにサインを漢字でするタイプで,イギリスにいるときも
全部,漢字サインで押し通しました.外国人登録のときに「では,
書類の最後にサインをして」「漢字でいいすか?」「いいわよ」と
なり,いつものスピードで漢字サインをしたら,見たこと無い文字
がサカサカっと書かれたのに係りのおばちゃんが目を丸く(ホント
に丸くしていた)して驚いてたっけ...
・ガス,電気,水道
・自動車免許
・医者,健康保険の登録
・銀行口座の開設

ここで困ったのは,英語が通じないことです.皆さんが話すコトバ
は英語のはずだが,普段,日本人が耳にするのと違う.びみょ~に
訛っているのと目の前に居るのが明らかに外国人なのにゆっくり話
さない(外国人に説明するのに慣れていない).

そうした場合,どんな状況になるか?ちょうど,話していることが
右耳から入って左耳からスーっと出て行く...漫画みたいですが,
そんな感じです.頭に何も残らない.

ちょっと脇にそれますが,何故か私が滞在していた頃は知り合いも
数人,同時にエゲレスに居ました.その中のT君が行った早々に
「何を言っているか判ら無いのでストレスが溜まって眠いよ~」と
葉書を送ってきた.日本で最も規模の大きい国立大出身で入社時に
TOEICで600点超えだった彼が,です.私ごときが判らずとも無理は
ないのです.

さすがに,右耳から入って左耳からスー...を繰り返していると
私も腹をくくりました.「オレはココでは外国人なんだから英語が
流暢に話せても白人になるわけじゃなし,外国人なら外国人らしく
振舞ってやろうじゃないか!」と,日本人版の外タレになる道を選
んだのでした.

しかし,デーブ・スペクター級の寒~いギャグを飛ばせるには,
まだまだ更なる修行が必要だったのですケド.